- IVV・SPLG・SPY・VOOの違い・比較は?
- どれを選ぶべき?
IVV・SPLG・SPY・VOOは、どれも米国を代表する株価指数のS&P500に連動するETFです。
目標とする指数は同じS&P500であるため、手数料やリターンなどに大きな差はありません。
結論から言うと、手数料が比較的低いことに加え、ネット証券の買い付けランキングで上位であるVOOがおすすめです。
本記事では、IVV・SPLG・SPY・VOOのどれを選ぶべきかについて詳しく解説します。
なお、米国ETFに投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
| 証券会社 | 特徴 |
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IVV・SPLG・SPY・VOOとは?
IVV・SPLG・SPY・VOOは、米国を代表する株価指数「S&P500」への連動を目指したETFです。
| 名称 | S&P500 |
| 指数基準日 | 1957年3月4日 |
| 構成銘柄数 | 500 |
| 構成銘柄 | 米国の主要企業500社 |
| 指数の計算方法 | 浮動株調整後時価総額加重平均 |
| 銘柄入れ替えの頻度 | 年4回(3月・6月・9月・12月) |
S&P500は、米国の代表的な株価指数の1つであり、米国の主要企業約500社の時価総額をもとに算出されています。
サイト管理人米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、米国の経済動向を反映する重要な指標として幅広く利用されています。
S&P500にはGAFAMなどの米国を代表する企業が含まれているため、S&P500に連動する投資信託に投資することで、米国の主要企業500社に投資するのと同じ効果が得ることが可能です。
S&P500に連動する投資信託として「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、「楽天・プラス・S&P500インデックスファンド」などがあります。
IVV
| 名称 | iシェアーズ・コア S&P 500 ETF |
| 運用会社 | ブラックロック |
| 目標とする指数(ベンチマーク) | S&P500 |
| 経費率(手数料) | 0.03% |
| 銘柄数 | 500 |
| 取扱い可能な証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券など |
SPLG
| 名称 | SDPR ポートフォリオ S&P500 ETF |
| 運用会社 | ステート・ストリート社 |
| 目標とする指数(ベンチマーク) | S&P500 |
| 経費率(手数料) | 0.02% |
| 銘柄数 | 500 |
| 取扱い可能な証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券など |
SPY
| 名称 | SPDR S&P500 ETF |
| 運用会社 | ステート・ストリート社 |
| 目標とする指数(ベンチマーク) | S&P500 |
| 経費率(手数料) | 0.09% |
| 銘柄数 | 500 |
| 取扱い可能な証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券など |
VOO
| 名称 | バンガード・S&P500 ETF |
| 運用会社 | バンガード社 |
| 目標とする指数(ベンチマーク) | S&P500 |
| 経費率(手数料) | 0.03% |
| 銘柄数 | 500 |
| 取扱い可能な証券会社 | SBI証券、楽天証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券など |
IVV・SPLG・SPY・VOOの比較
組入銘柄
組入上位10銘柄は以下のとおり。
| IVV | SPLG | SPY | VOO | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| アップル | 7.00% | アップル | 6.73% | アップル | 6.69% | アップル | 7.02% |
| マイクロソフト | 5.85% | マイクロソフト | 6.19% | マイクロソフト | 6.20% | マイクロソフト | 5.87% |
| エヌビディア | 5.57% | エヌビディア | 5.60% | エヌビディア | 5.79% | エヌビディア | 5.58% |
| アマゾン | 3.76% | アマゾン | 3.78% | アマゾン | 3.79% | アマゾン | 3.77% |
| メタ・プラットフォームズ | 2.65% | メタ・プラットフォームズ | 2.51% | メタ・プラットフォームズ | 2.55% | メタ・プラットフォームズ | 2.65% |
| バークシャー・ハサウェイ | 2.05% | バークシャー・ハサウェイ | 2.09% | バークシャー・ハサウェイ | 2.07% | バークシャー・ハサウェイ | 2.05% |
| アルファベット A | 1.89% | アルファベット A | 2.00% | アルファベット A | 2.01% | アルファベット A | 1.90% |
| ブロードコム | 1.65% | ブロードコム | 1.89% | ブロードコム | 1.92% | ブロードコム | 1.65% |
| アルファベット C | 1.55% | アルファベット C | 1.64% | テスラ | 1.70% | アルファベット C | 1.55% |
| テスラ | 1.52% | テスラ | 1.56% | アルファベット C | 1.65% | テスラ | 1.52% |
目標とする指数が同じであるため、組入銘柄もほとんど同じです。
手数料
| IVV | 0.03% |
| SPLG | 0.02% |
| SPY | 0.09% |
| VOO | 0.03% |
最も手数料が低いのはSPLGで0.02%、最も高いのはSPYで0.09%になります。
分配金の利回り
| IVV | 1.25% |
| SPLG | 1.34% |
| SPY | 1.23% |
| VOO | 1.43% |
分配金とは?
分配金とは、投資信託から支払われる配当金のことです。
投資信託は、保有する資産(株式や債券など)から得られる配当金や利息を受け取ります。
これらの収益が投資信託の利益となり、投資信託の決算時に運用益の一部を投資家に還元する際に支払われます。
直近の分配金の利回りはどれも大差なく、1.2〜1.4%程度です。
新NISAの対象
| つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
| IVV | ◯ | ◯ |
| SPLG | × | ◯ |
| SPY | × | ◯ |
| VOO | × | ◯ |
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
どれもつみたて投資枠の対象外であり、成長投資枠であれば投資可能です。
IVV・SPLG・SPY・VOOどれがいい?
VOOがおすすめ
特にこだわりがなければVOOがおすすめです。
IVV・SPLG・SPY・VOOの目標とする指数は同じS&P500であるため、手数料やリターンなどに大きな差はありません。



どれを選んでもほとんど同じです。
VOOをおすすめする理由は、手数料が比較的低いことに加え、ネット証券の買い付けランキングで上位であるからです。
以下の表はSBI証券における2022年のNISAでの買付人数(米国ETF)を示したもので、VOOは3位に位置しています。
| 1位 | バンガード トータルストックマーケットETF(VTI) |
| 2位 | SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD) |
| 3位 | バンガード S&P 500 ETF(VOO) |
| 4位 | バンガード 米国高配当株式ETF(VYM) |
| 5位 | インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF(QQQ) |
また、以下の表は、楽天証券における2025年1月のNISAでの買付人数(海外ETF)を示したもので、VOOは5位にランクインしています。
| 1位 | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD) |
| 2位 | バンガード・米国高配当株式ETF(VYM) |
| 3位 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) |
| 4位 | iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV) |
| 5位 | バンガード・S&P 500 ETF(VOO) |
米国ETFの中でも非常に人気が高い銘柄であり、コスト面でも優れているため、迷った場合は、VOOを選ぶのが無難と言えるでしょう。
長期的な資産形成が目的なら投資信託
長期的な資産形成が目的なら、投資信託がおすすめです。
投資信託では分配金が自動で再投資されることが多いですが、ETFでは分配金が支払われます。
この際、ETFから得た分配金を再投資することもできますが、再投資するとその分だけ新NISAの年間投資枠が減ってしまいます。



分配金が自動で再投資される投資信託であれば、年間投資枠は減りません。
また、ETFには分配金を再投資する仕組みがなく、受け取った分配金を再度投資に回すには、毎回手動でETFを買い付ける必要があります。
加えて、支払われた分配金は総合課税または申告分離課税の対象であり、分配金が支払われるたびに約20%ほど課税されます。
そのため、長期的に資産を築き上げたい場合は、分配金を自動的に再投資できる投資信託に投資することをおすすめです。
IVV・SPLG・SPY・VOOに投資する方法
IVV・SPLG・SPY・VOOに投資する方法は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- ETFを積立購入する
①証券口座を開設する
ETFを購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。



クレジットカードで投資信託を積立購入するとポイントが還元されます。
②ETFを積立購入する
証券口座を開設したらETFを積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
IVV・SPLG・SPY・VOOに関するQ&A


分配金の利回りは高いの?
米国高配当株ETF(HDV・SPYD・VYMなど)よりかは低いです。
IVV・SPLG・SPY・VOOの分配金の利回りは1.2〜1.4%程度ですが、米国高配当株ETFの分配金の利回りはおおよそ3〜4%です。
分配金とは?
分配金とは、投資信託から支払われる配当金のことです。
投資信託は、保有する資産(株式や債券など)から得られる配当金や利息を受け取ります。
これらの収益が投資信託の利益となり、投資信託の決算時に運用益の一部を投資家に還元する際に支払われます。



分配金を重視しているなら米国高配当株ETFの方が良いでしょう。
米国ETFに投資するメリットは?
米国ETFに投資するメリットは、定期的に分配金を得られる点です。
以前までは米国ETFと国内投資信託の手数料には大きな差がありましたが、手数料の引き下げに伴い両者の差はほとんどありません。
ですが、S&P500に連動する国内投資信託のほとんどが分配金を自動で再投資するため、実際に使えるお金にするには売却する必要があります。



ETFであれば分配金が投資家に支払われるため、売却をせずとも定期的にキャッシュを得ることが可能です。
なお、ETFの分配金をそのまま受け取った場合、分配金を再投資する場合と比べて長期的なリターンは低くなる点には注意が必要です。
まとめ
今回は米国ETFはどれを選ぶべきかについて解説しました。
特にこだわりがなければVOOがおすすめです。
IVV・SPLG・SPY・VOOの目標とする指数は同じS&P500であるため、手数料やリターンなどに大きな差はありません。
VOOをおすすめする理由は、手数料が比較的低いことに加え、ネット証券の買い付けランキングで上位であるからです。
SBI証券における2022年のNISAでの買付人数(米国ETF)は3位、楽天証券における2025年1月のNISAでの買付人数(海外ETF)では5位にランクインしています。
米国ETFの中でも非常に人気が高い銘柄であり、コスト面でも優れているため、迷った場合は、VOOを選ぶのが無難と言えるでしょう。
なお、米国ETFに投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
| 証券会社 | 特徴 |
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