- オルカンとS&P500両方はあり?
- オルカンとS&P500の違いは?
オルカンは先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄で構成される投資信託。
S&P500は米国の主要企業500社で構成される株価指数です。
ただ、オルカンの構成銘柄を見ると、その約6割が米国株で占められており、S&P500に含まれる銘柄と多くの重複が見られます。
結論から言うと、
- どちらか一方を選べない
- 心理的な不安を減らしたい
- 米国株の比率を高めたい
という場合は両方に投資するのがおすすめです。
本記事では、オルカンとS&P500両方に投資するのはありかについて詳しく解説します。
なお、オルカンやS&P500に投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
| 証券会社 | 特徴 |
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オルカンとS&P500両方はあり?
オルカンとS&P500両方はあり
オルカンとS&P500の両方に投資するのはありです。
オルカンの6割は米国株、S&P500は全て米国株なので、両方に投資すると米国に偏ってしまうのは事実です。
しかし、両方に投資することはデメリットばかりではなく、メリットも存在します。
| 両方に投資するメリット | 両方に投資するデメリット |
| どちらを選ぶべきか悩まなくていい 悩む必要がなくなり、余計な判断に時間や労力を使わずに済む 心理的な不安を減らせる どちらか一方だけを持っている場合に感じるかもしれない心理的な不安を減らせる 米国の好調相場により大きく乗れる 米国の比率が高まり、米国市場が好調なときにはその上昇をより大きく取り込める | 米国の比率が高まりすぎる オルカンに加えてS&P500を持つと米国の比率が高まる 重複が増え分散効果が薄まる 同じ米国株を二重に保有することで広く分散している意味が弱まる 運用・管理が少し複雑になる 比率の調整が必要になり、シンプルさが損なわれる |
両方がおすすめのケース
以下のような場合はオルカンとS&P500両方への投資がおすすめです。
【両方がおすすめのケース】
- どちらか一方を選べない
- 心理的な不安を減らしたい
- 米国株の比率を上げたい
①どちらか一方を選べない
どちらか片方を選べない場合は両方に投資するのも選択肢の一つです。
それぞれに異なる魅力があるため、組み合わせることでお互いの特性を補完し、よりバランスの取れた投資が可能になります。
オルカンは国・銘柄の分散性の高さ、S&P500は米国の主要企業500社だけに集中投資することによるリターンの高さが強みです。
②心理的な不安を減らしたい
オルカンは全体の約6割が米国株で構成され、S&P500は米国株のみ。
このため、オルカンとS&P500の両方に投資することで、実質的に米国への投資比率が非常に高くなります。
ですが、両方に投資することで、どちらか一方だけを持っている場合に感じるかもしれない心理的な不安を減らせます。
サイト管理人これにより、安心して長期的な投資を行うことができるでしょう。
③米国株の比率を上げたい
S&P500は1940年以来、一時的な暴落を繰り返すも長期的には上昇しています。





S&P500は、これからも成長が期待されています。
【S&P500が期待される理由】
- 数々の下落相場を乗り越えてきた
- 成長率が高い
- 今後も米国の人口は増加する
- 技術力・人材力が高い
- 有名企業が数多くある
- 高配当の企業が数多くある
- 株主の監視が厳しい
- 自己資本利益率が高い
- 研究開発に多額の費用を費やしている
今後も米国株の成長に期待しているのなら、米国の比率を上げるためにオルカンとS&P500の両方に投資すべきでしょう。
両方がおすすめでないケース
以下のような場合はオルカンとS&P500両方への投資をおすすめしません。
【両方がおすすめでないケース】
- どちらか一方だけに投資したい
- 分散投資を重視したい
- 運用・管理をシンプルにしたい
①どちらか一方だけに投資したい
どちらか片方だけに投資したのであれば、両方への投資は不要です。
投資目的やリスク許容度に合う方を一つ選び、納得して投資を続けることが何よりも重要です。



どちらも長期的な資産形成に適しています。
②分散投資を重視したい
オルカンの約6割が米国株で構成されており、S&P500にも投資してしまうと米国への偏りが強くなってしまいます。



同じ米国株への重複投資が増え、全体としての分散効果はむしろ薄れてしまうでしょう。
米国経済が好調であるうちは問題ありませんが、もし米国市場が下落局面に入った場合、資産全体へのダメージが大きくなるリスクがあります。
本当に分散投資を重視したいのであれば、すでに米国株を多く含むオルカンを軸にしておくだけでも、十分な国際分散が達成されます。
③運用・管理をシンプルにしたい
オルカンとS&P500の比率を決めている場合、定期的に比率を元に戻す必要があります。
時間の経過とともに比率がズレることがあり、積み重なるズレがリスク許容度に合わない運用につながる可能性があります。
日常的に投資の管理に時間をかけたくない方や、できるだけ手間をかけずにシンプルに運用したい方にとっては、やや煩雑に感じられるかもしれません。
ただ、オルカンやS&P500はいずれも分散性が高く、価格の変動幅が比較的小さいため、急激にバランスが崩れることはほぼないでしょう。
投資比率はオルカンとS&P500半々
投資比率はオルカンとS&P500を半々にするのがおすすめです。
オルカンは全世界の株式に分散投資できるためリスクを抑える効果があり、一方でS&P500は米国市場の成長力を享受できるというメリットがあります。
比率を半々にすることで、世界全体への分散投資と米国市場の成長という両方のメリットをバランスよく得ることが可能です。



また、シンプルな割合なので管理がしやすく、リバランスの手間も少なく済みます。
両方に投資している人の意見・口コミ






















オルカンとS&P500の比較
基本情報
| オルカン | S&P500 | |
| 名称 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | S&P500 |
| 種類 | 投資信託 | 株価指数 |
| ベンチマーク(目標とする指数) | ACWI | S&P500 |
| 構成銘柄 | 先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄 | 米国の主要企業500社 |
【オルカン】
オルカンは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託です。
全世界株価指数「ACWI」に連動するインデックスファンドで、先進国(23ヵ国)・新興国(24ヵ国)の株式約3,000銘柄で構成されています。


人気・知名度が高く、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」では5回連続(2019年〜2023年)で第1位に輝いています。
そんなオルカンは、強い国には多く投資して弱い国には少なく投資する「時価総額加重平均」を用いています。
現在は米国が全体の64.2%を占め、日本は5.0%、イギリスは3.3%となっていますが、新興国がさらに成長すれば比率は大きく変わります。
【S&P500】
S&P500は、米国の代表的な株価指数の1つであり、米国の主要企業約500社の時価総額をもとに算出されています。



米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、米国の経済動向を反映する重要な指標として幅広く利用されています。
S&P500にはGAFAMなどの米国を代表する企業が含まれているため、S&P500に連動する投資信託に投資することで、米国の主要企業500社に投資するのと同じ効果を得ることが可能です。
S&P500に連動する投資信託として「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、「楽天・プラス・S&P500インデックスファンド」などがあります。
構成国
組入上位10ヵ国は以下のとおり。
| 国・地域 | オルカン | S&P500 |
| 米国 | 63.4% | 100% |
| 日本 | 4.8% | – |
| イギリス | 3.4% | – |
| カナダ | 2.7% | – |
| フランス | 2.6% | – |
| スイス | 2.2% | – |
| ドイツ | 2.2% | – |
| ケイマン諸島 | 2.0% | – |
| インド | 1.9% | – |
| 台湾 | 1.7% | – |
オルカンは米国の比率が約6割であるのに対し、S&P500は100%米国です。
組入銘柄
組入上位10銘柄は以下のとおり。
| オルカン | S&P500 | ||
|---|---|---|---|
| アップル | 4.2% | アップル | 6.9% |
| エヌビディア | 3.5% | マイクロソフト | 5.9% |
| マイクロソフト | 3.5% | エヌビディア | 5.7% |
| アマゾン | 2.4% | アマゾン | 3.8% |
| メタ・プラットフォームズ | 1.6% | メタ・プラットフォームズ | 2.7% |
| アルファベット A | 1.4% | アルファベット A | 2.1% |
| テスラ | 1.0% | バークシャー・ハサウェイ | 2.0% |
| ブロードコム | 1.0% | ブロードコム | 1.7% |
| TSMC | 0.9% | テスラ | 1.6% |
| バークシャー・ハサウェイ | 0.9% | JPモルガン | 1.4% |
どちらもほぼ同じ銘柄です。
チャート
1993年〜2023年における、全世界株式とS&P500のチャート比較は以下のとおり。


1993〜2012年ごろまではそこまで大きな差はありませんが、2013〜2023年にかけてS&P500が大きく上昇しています。
過去10年間のS&P500が大きく成長した要因は、GAFAMをはじめとする米国テクノロジー企業の成長が挙げられます。



今後も米国テクノロジー企業の成長が続けば、全世界株式よりも高いパフォーマンスを記録するでしょう。
リターン
| 期間 | オルカン | S&P500 |
| 過去1年 | 4.4% | 3.5% |
| 過去3年 | 13.6% | 13.9% |
| 過去5年 | 23% | 25.1% |
| 過去10年 | 11.6% | 14.4% |
| 過去15年 | 12.8% | 16.3% |
| 過去20年 | 9.9% | 11.8% |
| 過去30年 | 10% | 12.2% |
- 参考サイトはmyINDEX
- オルカンは2018年に運用が開始された投資信託であるため、ACWIのデータを使用
リターンとは?
リターンとは、ある期間における増減率を示す指標です。
年リターンが3%であれば1年間で3%増加、年利リターンが-3%であれば3%減少したという意味です。
リターンはS&P500の方が大きいです。
業種
組入上位10業種は以下のとおり。


| オルカン | S&P500 | ||
|---|---|---|---|
| 情報技術 | 23.80% | 情報技術 | 30.73% |
| 金融 | 17.20% | 金融 | 14.45% |
| 一般消費財 | 10.70% | ヘルスケア | 10.78% |
| 資本財 | 10.10% | 一般消費財 | 10.51% |
| ヘルスケア | 9.90% | コミュニケーション・サービス | 9.46% |
| コミュニケーション・サービス | 8.10% | 資本財 | 8.33% |
| 生活必需品 | 5.90% | 生活必需品 | 5.88% |
| エネルギー | 3.80% | エネルギー | 3.30% |
| 素材 | 3.50% | 公益事業 | 2.39% |
| 公益事業 | 2,40% | 不動産 | 2.20% |
各業種の特徴
【情報技術】
テクノロジー、ソフトウェア、ハードウェア、インターネットサービスなど
【ヘルスケア】
医薬品、バイオテクノロジー、医療機器、医療サービスなど
【一般消費財】
自動車、アパレル、レジャー、インターネットおよびダイレクトマーケティング小売など
【金融】
銀行、保険、証券、資産運用など
【コミュニケーション・サービス】
メディア、エンターテインメント、通信サービスなど
【資本財】
航空宇宙、防衛、建設、製造業など
【生活必需品】
食品、飲料、家庭用品、タバコなどの生活必需品を提供する企業
【エネルギー】
石油、ガス、エネルギー設備など
【公益事業】
電力、ガス、水道などの公共サービスを提供する企業
【不動産】
不動産投資信託や不動産開発、不動産運営を行う企業
【素材】
化学製品、建設資材、パッケージング、金属、鉱業など
オルカンはS&P500と比べて業種全体の分散がより広く行われている点が特徴的です。
一方、S&P500は情報技術の割合が高いことが際立っており、特定の業種に依存する傾向が見られます。
メリット・デメリット
| オルカンのメリット | オルカンのデメリット |
| ・全世界に投資できる ・伸びる国を予想しなくていい | ・S&P500よりもリターンが低い ・リスクの高い新興国が含まれる |
オルカンのメリット
オルカンは「ACWI」という株価指数への連動を目指しています。
ACWIは先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の株式約3,000銘柄で構成される株価指数で、全世界の株式市場の約85%をカバーしています。


現在は米国が全体の64.2%を占め、日本は5.0%、イギリスは3.3%となっていますが、新興国が成長すれば比率は大きく変わります。
また、以下のグラフは世界の株式市場の国別割合を示したものです。


1980年代には日本の株式が非常に好調でしたが、1990年代、2010年代には米国の株式市場が大きな割合を占めるようになりました。
このように、時代ごとに株式市場で主導的な役割を果たす国は変化しており、どの国が次に成長するかを予測するのは非常に難しいです。
オルカンは、時価総額加重平均を採用しており、時価総額が大きい企業が多い国や地域ほど組み入れ比率が高くなります。
この仕組みにより、オルカンだけで様々な国や地域の成長を取り込めるため、どの国が伸びるかを予想する手間が省けます。



時代ごとに変化する株式市場の動向を予測する負担を軽減できる点が、オルカンの大きなメリットの1つと言えるでしょう。
オルカンのデメリット
オルカンとS&P500のリターンを比較すると、S&P500の方が高くなっています。
| 期間 | ACWI | S&P500 |
| 過去1年 | 4.4% | 3.5% |
| 過去3年 | 13.6% | 13.9% |
| 過去5年 | 23% | 25.1% |
| 過去10年 | 11.6% | 14.4% |
| 過去15年 | 12.8% | 16.3% |
| 過去20年 | 9.9% | 11.8% |
| 過去30年 | 10% | 12.2% |
- 参考サイトはmyINDEX
- オルカンは2018年に運用が開始された投資信託であるため、ACWI(オルカンの目標としている株価指数)のデータを使用
S&P500は米国の主要企業500社で構成されており、成長著しいテクノロジー企業やグローバル市場で圧倒的な競争力を持つ企業が多く含まれています。



そのため、世界経済の中心である米国に集中投資する形になります。
過去の実績から見ても、S&P500のリターンは他の地域や市場を上回ることが多く、特に近年はその傾向が顕著です。
加えて、オルカンには、先進国と比較してリスクの高い新興国も含まれています。
新興国は経済成長のポテンシャルが高い一方で、政治・経済の不安定さ、為替の変動、そして企業業績のばらつきなどがリスク要因となります。
ただ、オルカンでは定期的に銘柄入れ替えが行われ、2024年には規制の強化や経済の減速、企業の不透明な財務状況などが影響し、多くの中国株が外されました。



今後も業績の悪い企業は除外されるでしょう。
| S&P500のメリット | S&P500のデメリット |
| ・リターンが高い ・今後も成長するポテンシャルがある | ・米国に依存 ・新興国の成長に対応できない |
S&P500のメリット
S&P500は長期的にオルカンよりも高いリターンを示してきた実績があり、今後も成長が期待できます。



その背景には、米国の人口増加と企業の成長力があります。
まず、米国の人口は今後も安定的に増加していくと予測されています。
以下のグラフが示すように、2050年には約4億2,000万人、2100年には約4億7,000万人に達する見込みです。


人口増加は消費市場の拡大につながり、企業活動を支える大きな要素となります。
さらに、以下のグラフは、営業利益に対する設備投資および研究開発投資の比率を日本と米国で比較したものです。


米国は日本に比べて投資比率が高く、しかも年々増加傾向にあることが分かります。
つまり、米国企業は利益を株主還元に回すだけでなく、新たなイノベーションや技術革新に挑戦し続けているのです。



人口増加による市場拡大と技術力強化により、米国経済とS&P500企業は今後も成長が期待できます。
S&P500のデメリット
以下のグラフは、世界の株式市場における国別の割合を示したものです。


1990年以降、IT革命を皮切りに米国の経済は顕著な成長を遂げ、世界の株式市場における占有率を大幅に高めてきました。
米国は技術革新や消費市場の規模の大きさ、そして安定した政治・経済体制などの要因によって、グローバルな投資家から引き続き注目を集めています。
人口に関しても、米国の人口は今後も増加することが予測されており、それに伴い消費や労働力の拡大が期待されています。
これにより、米国経済は引き続き世界経済の中心的な役割を果たし、株式市場においてもその存在感を維持し続けるでしょう。



ただ、過去を振り返ると、米国株が常に優位に立ってきたわけではありません。
2000年代においては、米国株が低迷する一方で、BRICSを中心とする新興国株が大きく成長し、米国株を凌駕した時期もありました。
また、インドやナイジェリアなどの新興国は、今後大きな経済成長を遂げる可能性を秘めています。
特にインドは、その成長が著しく、2025年には名目GDPで世界第4位、さらに2027年には第3位に躍進する見通しが立てられています。
S&P500のみに投資する場合、米国市場に集中投資することになるため、新興国市場の成長を取り込むことが難しくなります。
2020年時点でS&P500構成企業の海外売上高比率は28.7%に達していますが、これはすべての新興国市場の成長を十分に反映するものではありません。
オルカン・S&P500に投資する方法
オルカン・S&P500に投資する方法は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を選ぶ
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。



クレジットカードで投資信託を積立購入するとポイントが還元されます。
②投資信託を選ぶ
証券口座を開設したら投資信託を選びましょう。
投資信託とは?
投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつにまとめ、専門家(運用会社)が株や債券などに分散投資して運用する金融商品のこと。
例えば、S&P500に連動する投資信託を購入すれば、1つの投資信託でS&P500の構成する500の銘柄に投資することが可能。
また、投資信託の積立購入を設定すれば購入の手間も省けます。
オルカン
オルカンは、それ自体が「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託の通称です。



「オルカン」で商標登録されており、オルカン = eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。
S&P500におすすめに投資信託
S&P500におすすめの投資信託は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
S&P500に連動する投資信託の中で純資産額がトップであり、国内の約6,000本の投資信託の中でも最大の純資産額を誇ります。
手数料はほぼ最安であり、リターンも指数とかけ離れることなく高い水準を保っています。
特にこだわりがなければ「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資しておくのが無難です。
③投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
オルカンとS&P500両方に関するQ&A


オルカンとS&P500どっち?
過去30年のリターンはS&P500の方が良いですが、どっちかで迷ったらオルカンをおすすめします。
長期的な視点で見ると、どの国の株式が好調になるかは時期によって異なり、例えば1980年代は日本、2010年代は米国の株式が大きく伸びました。
しかし、未来にどの国が経済成長を遂げるかを予測するのは難しいため、グローバル分散投資がリスク管理に役立つと言えます。
オルカンは時価総額加重平均を用いた投資信託であるため、企業の時価総額が大きいほどその組入比率が高くなります。
これにより、成長した国や企業は自然と組入比率が増加し、個別の国や企業の成長を予測する手間を省くことが可能です。
現在は米国が全体の62.3%を占め、日本が5.5%、英国が3.7%といった構成ですが、今後もし新興国が急成長すれば、この比率は大きく変動します。
このように、オルカンは国際分散投資の観点で魅力的な選択肢であり、リスクを抑えながら成長する可能性のある市場へ自動的に対応することが可能です。
詳しくは「【徹底比較】オルカンとS&P500どっちを選ぶべき?」をご覧ください。
両方への投資で分散効果は得られる?
オルカンとS&P500の両方に投資しても分散効果はほぼありません。
1998年12月末~2023年4月末における全世界株式と米国株式の相関係数は0.96と極めて高く、ほぼ同じ値動きをしていることが分かります。


相関係数とは?
相関係数(そうかんけいすう)は、二つのデータの関係がどれだけ強いか、またはどの方向に向かっているかを示す数字です。
簡単に言うと、「1つのデータがもう1つのデータとどれだけ一緒に動くか」を教えてくれる指標です。
- 1.00(+1.00)の相関係数は、完全な正の相関を示します。これは、片方の変数が増加するともう片方の変数も同じ比率で増加することを意味します。
- 0.00 の相関係数は、全く相関がないことを示します。
- −1.00の相関係数は、完全な負の相関を示します。これは、片方の変数が増加するともう片方の変数が同じ比率で減少することを意味します。



このため、両方に投資したとしても、リスクはほとんど変わらない点に注意が必要です。
どっちから先に購入すべき?
初めて投資をする場合や、あまりリスクを取りたくない人は、まずオルカンで世界分散投資を始めるのがおすすめです。
オルカンは全世界の株式に分散して投資できるため、特定の国や企業に偏らず、リスクを抑えながら長期的な資産形成を目指せます。
その後、投資に慣れてきて「もう少しリターンを狙いたい」と感じる場合は、S&P500を追加で投資すると良いでしょう。



最初は分散投資をベースにし、リスクや目標に応じてS&P500を組み合わせるのが無理なく続けやすい方法です。
まとめ
今回はオルカンとS&P500の両方に投資すべきかについて解説しました。
以下の場合は、両方に投資するのもおすすめです。
- どちらか一方を選べない
- 心理的な不安を減らしたい
- 米国株の比率を高めたい
それぞれに異なる魅力があるため、組み合わせることでお互いの特性を補完し、よりバランスの取れた投資が可能になります。
また、両方に投資することで、どちらか一方だけを持っている場合に感じるかもしれない心理的な不安を減らせます。
ですが、
- どちらか一方だけに投資したい
- 分散投資を重視したい
- 運用や管理をシンプルにしたい
という場合は両方に投資するのはおすすめしません。
投資先を一本化すれば、管理の手間を減らせるだけでなく、ぶれのない長期的な投資スタイルを維持しやすくなります。
なお、オルカンやS&P500に投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
| 証券会社 | 特徴 |
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