
eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっちに投資すべき?
このような悩みに答えます。
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500の比較
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっち?
- 投資信託の買い方
- eMAXIS Slim 先進国株式・S&P500に関するQ&A
eMAXIS Slim 先進国株式とeAMXIS Slim 米国株式(S&P500)はどちらも、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託ですが、投資先や銘柄数、リターンなどが異なります。
eMAXIS Slim 先進国株式は日本以外の先進国22ヵ国の株式約1,300銘柄、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は米国の証券取引所に上場している時価総額の高い500社から構成されます。
結論から言うと、リスクを抑えたいなら先進国株式、高いリターンを狙いないならS&P500がおすすめです。
本記事では、eMAXIS Slim 先進国株式とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)どっちに投資すべきかについて詳しく解説します。
なお、eMAXIS Slim 先進国株式とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
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eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500の比較
運用方法
eMAXIS Slim 先進国株式の場合、株式に直接投資します。


eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の場合、米国の株式に直接投資します。


運用方法はどちらも同じです。
構成国
組入上位10ヵ国は以下のとおり。
国・地域 | 先進国株式 | 米国株式 |
米国 | 75.0% | 100% |
イギリス | 4.0% | – |
カナダ | 3.2% | – |
フランス | 3.0% | – |
スイス | 2.7% | – |
ドイツ | 2.6% | – |
オーストラリア | 1.8% | – |
オランダ | 1.1% | – |
デンマーク | 0.9% | – |
スウェーデン | 0.8% | – |
先進国株式は多くの国で構成されていますが、S&P500は米国のみです。
組入銘柄
組入上位10銘柄は以下のとおり。
先進国株式 | 米国株式 | ||
---|---|---|---|
アップル | 5.0% | アップル | 6.9% |
エヌビディア | 4.1% | マイクロソフト | 5.9% |
マイクロソフト | 4.1% | エヌビディア | 5.7% |
アマゾン | 2.8% | アマゾン | 3.8% |
メタ・プラットフォームズ | 1.9% | メタ・プラットフォームズ | 2.7% |
アルファベット A | 1.7% | アルファベット A | 2.1% |
テスラ | 1.2% | バークシャー・ハサウェイ | 2.0% |
ブロードコム | 1.2% | ブロードコム | 1.7% |
バークシャー・ハサウェイ | 1.1% | テスラ | 1,6% |
JPモルガン | 1.0% | JPモルガン | 1.4% |
比率は異なりますが、どちらも同じ銘柄で構成されています。
純資産額
純資産総額は組み入れられている株式や債券など資産の時価総額のことで、投資信託の規模を表します。
純資産総額が多いほど多くの人から投資されていることを意味します。
先進国株式 | 米国株式 |
8,374億円 | 6兆4456億円 |
純資産額はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が大きいです。
手数料
先進国株式 | 米国株式 | |
購入時手数料 | 無料 | 無料 |
信託財産留保額 | 無料 | 無料 |
信託報酬 | 0.09889% | 0.08140% |
その他 | 0.02% | 0.01% |
実質コスト | 0.12% | 0.09140% |
各手数料の詳細
【購入時手数料】
購入時手数料は、投資信託を購入する際に発生する手数料です。
この手数料は購入時に一括で支払うもので、販売会社によって設定された割合に基づいて計算されます。
購入時手数料は一般的にパーセンテージで表され、最近ではノーロードと呼ばれる購入時手数料が無料の投資信託も増えています。
【信託財産留保額】
信託財産保留額は、途中で投資信託を抜ける解約料のようなものです。
たとえば信託財産保留額0.3%の投資信託を1万円で売却したら、30円が差し引かれて9,970円が戻ってきます。
【信託報酬】
信託報酬は毎日発生し、投資信託の純資産から日割りで引かれる形になります。
例えば、信託報酬が年率1%の投資信託に10万円投資したら、信託報酬は以下のようになります。
【信託報酬が年率1%の投資信託に10万円投資した場合】
- 1年間で発生する信託報酬:約1,100円(10万円×1.0%+消費税)
- 毎日発生する信託報酬:約3円(1,100÷365+消費税)



この額が純資産から差し引かれます。
なお、信託報酬は自動的に差し引かれるため、投資家が直接支払うことはありません。
【その他】
購入時手数料や信託財産留保額、信託報酬以外の費用は「その他」に分類されます。



その他の費用は一定ではなく、時期や運用状況、市場の動向によって変動します。
また、その他の費用は「隠れコスト」とも呼ばれ、通常の購入時手数料や信託報酬とは異なり、表立って見えないことが多いです。
そのため、交付目論見書や交付運用報告書といった公式な書類を確認しなければ詳細を把握できない場合があります。
手数料はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が低いです。
リターン
先進国株式 | 米国株式 | |
2019年 | 28.9% | 30.5% |
2020年 | 9.0% | 10.3% |
2021年 | 38.3% | 44.5% |
2022年 | -5.4% | -6.1% |
2023年 | 32.5% | 34.6% |
平均 | 20.66% | 22.76% |
リターンとは?
リターンとは、ある期間における増減率を示す指標です。
年リターンが3%であれば1年間で3%増加、年利リターンが-3%であれば3%減少したという意味です。
リターンはeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の方が高いです。
新NISAの対象
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
先進国株式 | ◯ | ◯ |
米国株式 | ◯ | ◯ |
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
どちらもつみたて投資枠と成長投資枠の対象です。
eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっち?
リスクを抑えたいなら先進国株式
リスクを抑えたいなら先進国株式がおすすめです。
先進国株式は、日本を除く先進国22カ国の株式で構成されており、米国だけでなく、欧州やオーストラリアなどの地域の企業も含まれています。
具体的には、金融や製造業、テクノロジーといった幅広い業種にわたる約1,300銘柄が対象となっており、業種間でのリスク分散も期待できます。
このように、米国以外の先進国にまで投資対象を広げることで、米国市場が一時的に停滞した場合でも、他の地域の経済成長によって全体のリスクを低減することが可能です。
また、先進国全体の経済が安定しているため、特定の新興国のように急激な成長は見込めないものの、長期的な視点で見た安定的なリターンを期待できます。
ただ、約75%が米国株式で占められているため、地域分散の効果は限定的であり、依然として米国市場の影響を強く受けます。
高いリターンを狙いたいならS&P500
高いリターンを狙いたいならS&P500がおすすめです。
S&P500の特徴は、100%米国株で構成されていることで、イノベーションを生む企業が多く存在するため、今後も成長が期待されています。
S&P500は、米国市場を代表する主要企業500社で構成されており、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどのグローバル企業を含みます。
これらの企業はテクノロジー、ヘルスケア、金融など、さまざまな業種にわたっており、米国経済の成長を反映したパフォーマンスを発揮しています。
また、米国市場は世界経済において大きな影響力を持っているため、S&P500への投資は、長期的に高いリターンを狙いたい人にとって魅力的な選択肢となります。
一方で、S&P500は米国市場に100%依存しているため、米国経済が停滞したり、株式市場が調整局面に入ったりすると、その影響を強く受けるリスクがあります。
そのため、S&P500は高リターンを狙う投資先としては優れていますが、リスク分散を重視したい場合には適さないでしょう。
両方への投資はおすすめしない
eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500の両方への投資はおすすめしません。
先進国株式の最大の魅力は、日本を除く22の先進国に分散投資できる点にあります。
米国だけでなく、欧州やオーストラリアなどの国々の企業も含まれているため、米国に依存しすぎずに他の先進国の経済成長も享受できる設計となっています。
しかし、S&P500も同時に保有してしまうと、米国比率がさらに増加し、この地域分散のメリットが薄れてしまいます。



また、投資信託を保有する際には、信託報酬という手数料が毎年かかります。
eMAXIS Slimシリーズは業界でも低コストなファンドとして評価が高いですが、複数保有すると、その分コストも増えることになります。
無駄なコストをかけずに運用効率を高めるためにも、同じような投資対象を持つファンドの重複保有を避けたほうが良いでしょう。
こうした理由から、eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500のどちらか一方を選ぶのが合理的です。
投資信託の買い方
投資信託の買い方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
【SBI証券】
- ネット証券最大の1,300万口座突破
- 国内株式個人取引シェアNo.1
- 三井住友カードで投資信託のクレカ積立が可能
【楽天証券】
- ネット証券最大の1,300万口座突破
- 国内株式個人取引シェアNo.1
- 三井住友カードで投資信託のクレカ積立が可能
【マネックス証券】
- 高還元率のクレカ積立が魅力
- dカード、マネックスカードで投資信託のクレカ積立が可能
【三菱UFJ eスマート証券】
- auユーザーにおすすめ
- Pontaポイントが貯まる・使える
- 三菱UFJカードで投資信託のクレカ積立も可能



クレジットカードで投資信託を積立購入するとポイントが還元されます。
②投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
eMAXIS Slim 先進国株式・S&P500に関するQ&A


eMAXIS Slim 全世界株式と先進国どっち?
特にこだわりがないならオルカン、日本や新興国の比率にこだわりがあるなら先進国株式がおすすめです。
インドや東南アジアをはじめとした新興国は人口増加や経済成長の余地が大きく、オルカンには新興国も含まれています。
また、オルカンは時価総額加重平均を採用しており、国・地域ごとの比率が自動で調整され、常に市場の動きに即したポートフォリオが維持されます。
国・地域の比率に特別なこだわりがないのであれば、オルカンに投資することで効率良く資産運用を行えるでしょう。
ただ、「日本や新興国に投資したくない」、「先進国や日本、新興国の割合を調整したい」という場合はeMAXIS Slim 先進国株式が適しています。
先進国株式を利用することで、先進国や日本、新興国の比率を自由に調整することができ、一部の地域に投資しないということも可能です。
詳しくは「【徹底比較】全世界株式(オルカン)と先進国株式どっちに投資すべき?」をご覧ください。
eMAXIS Slim 全世界株式と米国株式どっち?
過去30年のリターンはS&P500の方が良いですが、どっちかで迷ったらオルカンをおすすめします。
長期的な視点で見ると、どの国の株式が好調になるかは時期によって異なり、例えば1980年代は日本、2010年代は米国の株式が大きく伸びました。
しかし、未来にどの国が経済成長を遂げるかを予測するのは難しいため、グローバル分散投資がリスク管理に役立つと言えます。
オルカンは時価総額加重平均を用いた投資信託であるため、企業の時価総額が大きいほどその組入比率が高くなります。
これにより、成長した国や企業は自然と組入比率が増加し、個別の国や企業の成長を予測する手間を省くことが可能です。
現在は米国が全体の62.3%を占め、日本が5.5%、英国が3.7%といった構成ですが、今後もし新興国が急成長すれば、この比率は大きく変動します。
このように、オルカンは国際分散投資の観点で魅力的な選択肢であり、リスクを抑えながら成長する可能性のある市場へ自動的に対応することが可能です。
詳しくは「【徹底比較】オルカンとS&P500どっちを選ぶべき?」をご覧ください。
まとめ
今回はeMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっちに投資すべきかについて解説しました。
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500の比較
- eMAXIS Slim 先進国株式とS&P500どっち?
- 投資信託の買い方
- eMAXIS Slim 先進国株式・S&P500に関するQ&A
リスクを抑えたいなら先進国株式、高いリターンを狙いないならS&P500がおすすめです。
先進国株式は、日本を除く先進国22カ国の株式で構成されており、米国だけでなく、欧州やオーストラリアなどの地域の企業も含まれています。
米国以外の先進国にまで投資対象を広げることで、米国市場が一時的に停滞した場合でも、他の地域の経済成長によって全体のリスクを低減することが可能です。
また、先進国全体の経済が安定しているため、特定の新興国のように急激な成長は見込めないものの、長期的な視点で見た安定的なリターンを期待できます。
一方、S&P500の特徴は、100%米国株で構成されていることで、イノベーションを生む企業が多く存在するため、今後も成長が期待されています。
米国市場は世界経済において大きな影響力を持っているため、S&P500への投資は、長期的に高いリターンを狙いたい人にとって魅力的な選択肢となります。
なお、eMAXIS Slim 先進国株式とeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
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【SBI証券】 ネット証券最大の1,300万口座突破 国内株式個人取引シェアNo.1 三井住友カードで投資信託のクレカ積立が可能 SBI証券公式サイト > SBI証券のメリット・デメリットについて解説 |
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