- サイドFIREは2000万・3000万で可能?
- サイドFIREを達成する方法は?
サイドFIREは、投資による運用益だけでは不足する生活費を、働いて補いながら自由度の高い生活を実現するスタイルです。
生活費を全て運用益で賄う完全なFIREよりも必要な資産額が少なくても達成できる点が大きな魅力です。
結論から言うと、資産運用を行うなら2000万・3000万でもサイドFIREを達成することは可能です。
本記事では、サイドFIREに必要な額ややサイドFIREを達成する方法、注意点について解説します。
なお、サイドFIREを目指すなら、証券口座を開いてインデックス投資を始めるのがおすすめです。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
| 証券会社 | 特徴 |
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サイドFIREは2000万・3000万で可能?
資産運用するなら可能
資産運用するなら2000万・3000万でもサイドFIREは達成可能です。
サイドFIREに必要な資産額は、「(年間の生活費 - 年間の労働収入)× 25」という計算式で算出するのが一般的です。
サイト管理人これは、トリニティ・スタディの「毎年資産の4%を使えば長期間枯渇しにくい」に基づく考え方です。
トリニティ・スタディとは?
1998年に米国の大学の教授3人が発表した「トリニティ・スタディ」という研究があります。
【トニリティ・スタディの条件】
- 対象期間:1926年~1995年の70年間
- ポートフォリオ:株式50%(S&P500の連動ファンド)・債券50%(高格付け米国社債に投資するファンド)
- 取り崩し率:4%(米国株式の年平均成長率が7%、米国のインフレ率が3%、7%-3%で4%)
この研究では、資産を4%ずつ取り崩したところ、30年経っても95%の確率で資産が残っていることが分かりました。
資産運用しながらであれば、取り崩しても資産がほぼ減らないということです。
例えば、年間の生活費が300万円で、年間200万円の労働収入を得る場合、必要な資産額は2,500万円になります。
これはあくまで一つの目安であり、生活費を下げたり、労働収入を増やしたりすることで、必要な資産額は大きく変わってきます。
2000万・3000万ではおすすめしない
2,000万〜3,000万の資産でも生活費を下げ、労働収入を増やせばサイドFIREは可能です。
しかしながら、この規模の資産では、そこから得られる運用収入は限られてしまいます。
無理に生活を切り詰めてサイドFIREを実現するよりも、もう少し資産が成長するまで待ったほうが、精神的にも安心です。
もちろん、資産の目安は人それぞれ異なりますが、サイドFIREを目指すのであれば5,000万以上あるとより余裕を持てるでしょう。



無理のない計画で少しずつ資産を増やし、安心してサイドFIREを迎えることが大切です。
支出別のシミュレーション
資産2000万円の場合
| 年間支出 | 取り崩し率 | 資産収入 | 必要な労働収入 |
| 100万 | 3% | 60万円 | 40万 |
| 200万 | 140万 | ||
| 300万 | 240万 | ||
| 400万 | 340万 | ||
| 500万 | 440万 | ||
| 600万 | 540万 |
資産が2000万円ある場合、取り崩し率を3%とすると、年間の資産収入は約60万円となります。
年間の支出が100万〜300万円程度であれば、資産収入でまかなえない部分を労働収入で補うだけなので、大きな負担にはなりません。



比較的少ない労働時間や副業収入でも生活を成り立たせやすくなります。
一方で、年間支出がそれ以上に膨らむと、資産収入の60万円は生活費全体に対してごくわずかになってしまいます。
その場合は当然、労働収入を増やしていかないと生活が維持できません。
サイドFIREを目指すのであれば、「資産収入+最低限の労働収入」で生活を成立させるために、まずは支出を抑える工夫が非常に重要になります。
資産3000万円の場合
| 年間支出 | 取り崩し率 | 資産収入 | 必要な労働収入 |
| 100万 | 3% | 90万円 | 10万 |
| 200万 | 110万 | ||
| 300万 | 210万 | ||
| 400万 | 310万 | ||
| 500万 | 410万 | ||
| 600万 | 510万 |
資産が3000万円ある場合、取り崩し率を3%とすると、年間の資産収入は約90万円となります。
先ほどと同様に、年間支出が100万〜300万円程度であれば負担は小さいものの、それ以上になると資産収入の効果は限定的です。
また、資産2000万円のケースと比較すると、資産は1000万円増えていますが、取り崩し率3%では資産収入は年間60万円から90万円へと30万円増えるにとどまります。
このように見てみると、資産2000万円と3000万円では「ある程度の安心感の差」はあるものの、サイドFIREという観点ではそれほど大きな違いはありません。



どちらのケースでも、支出水準と労働収入のバランスが重要になる点は変わらないのです。
サイドFIREのメリット
サイドFIREのメリットは以下の5つ。
- 必要な資産額が少ない
- 心理的な安心感がある
- 好きな仕事に集中できる
- 社会との繋がりを保てる
- 柔軟なライフスタイルを実現できる
①必要な資産額が少ない
完全FIREでは生活費のすべてを投資の収益でまかなう必要があるため、どうしても大きな資産が必要になります。
その一方で、サイドFIREは「投資収益+労働収入」で生活費をカバーできるので、目標とする資産額を大きく減らすことが可能です。



そのため、完全FIREに比べて実現しやすく、現実的な選択肢として取り組みやすいのが特徴です。
②心理的な安心感がある
完全FIREの場合、生活費のすべてを投資収益に頼ることになるため、相場が下落すると「このまま資産が減り続けたらどうしよう」という強い不安を抱きやすくなります。
一方、サイドFIREでは一定の労働収入があるため、たとえ相場が暴落しても生活費を全額投資収益に依存する必要がありません。



その分、精神的な余裕を持ちやすく、資産運用を長期的な視点で続けやすいのが大きなメリットです。
③好きな仕事に集中できる
サイドFIREでは、生活費の一部を労働収入に頼るものの、完全に「生活のために働く」必要はなくなります。
これにより、キャリアの幅を広げたり、趣味や得意分野を仕事にしたりするチャンスが増えます。
また、長時間労働やフルタイム勤務から解放され、心身に負担をかけずにやりがいのある働き方にシフトしやすいのも大きな魅力です。
④社会との繋がりを保てる
完全FIREで仕事をやめてしまうと、日常的な人との接点が減り、孤独感や社会との断絶を感じる人も少なくありません。
一方、サイドFIREでは、働きながらも余裕のある生活が送れるため、同僚や取引先との関わり、地域やコミュニティとのつながりを維持しやすくなります。
その結果、精神的な健康を保ちつつ、社会性を損なうことなく自由なライフスタイルを楽しめるのが大きなメリットです。
⑤柔軟なライフスタイルを実現できる
サイドFIREでは働き方の自由度が高く、フリーランス、短時間勤務など、自分に合ったライフスタイルを実現しやすくなります。
完全リタイアが合わない人でも、働きながら生活に余裕を持たせ、仕事とプライベートのバランスを調整することが可能です。



その結果、自由度の高い生活を維持しつつ、やりたいことにも挑戦しやすくなります。
サイドFIREを達成する方法
投資が不可欠
サイドFIREを達成するには投資が欠かせません。
単に貯金を切り崩すだけでは、資産が想像以上に早く枯渇してしまいます。
また、投資をせずに預貯金だけをしていると、インフレによってお金の価値が下がるリスクがあります。
預貯金は額面(数字)が変わらないため、一見安全に見えますが、物価が上がると同じものを買うのに必要なお金が増えます。



その結果、実質的な価値は目減りしてしまいます。
一方で、株式の平均的な成長率は年6〜8%ほどで、仮に毎年のインフレ率が2%でも、それを上回る成長が見込めるため、資産価値はむしろ増えていきます。
つまり、投資をしている人は、していない人に比べてインフレによる資産の目減りを防ぎやすいのです。
インデックス投資がおすすめ
インデックス投資は、特定の株価指数に連動するように設計された投資手法です。
具体的に、株価指数とは、特定の市場に上場している企業群の株価を元にした指標のことを指します。
例えば、TOPIX(東京株式指数)は、東京証券取引所のプライム市場に上場する約2,000銘柄を対象とした株価指数です。
これに連動する投資信託を購入することで、実際に約2,000銘柄に分散投資しているのと同じ効果を得られます。
要するに、個別の企業を選ぶことなく、広範な市場全体に投資できるのがインデックス投資の魅力です。
インデックス投資なら新NISA
インデックス投資を始めるなら、新NISAを活用するのがおすすめです。
まず、NISAとは少額投資非課税制度のことで、株や投資信託を売却して利益が出た際に課税されない制度です。
投資を行うには証券口座を利用する必要があり、証券口座には課税口座(一般口座と特定口座)とNISA口座(非課税口座)があります。
課税口座で投資をして利益が出ると約20%の税金がかかってしまいますが、NISA口座を使えば利益に税金はかかりません。
| 口座の種類 | 確定申告 | 年間取引報告書 | |
| 課税口座 | 一般口座 | 必要 | 自分で作成 |
| 特定口座(源泉徴収あり) | 原則不要 | 証券会社が作成 | |
| 特定口座(源泉徴収なし) | 譲渡益が発生した場合は必要 | 証券会社が作成 | |
| NISA口座(非課税口座) | なし | なし | |
特定口座(源泉徴収あり)と特定口座(源泉徴収なし)の違いは?
源泉徴収は、本来自分で納めるべき税金を証券会社が利益から引いて納めてくれる仕組みです。
源泉徴収ありの場合、確定申告の手間が省けるというメリットがあります。
また、源泉徴収なしの場合、他の証券口座と損益通算をできたり、損失を来年以降に繰り越せるというメリットがあります。
新NISAを使うことで、投資の利益に対する税金がかからないため、長期的な資産形成において大きなメリットを享受できます。
また、インデックス投資に限らず、これから投資を始めたい方は、新NISAを活用することで、利益を非課税で受け取れます。
新NISAの始め方
新NISAの始め方は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- ポートフォリオを決める
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。



クレジットカードで投資信託を積立購入するとポイントが還元されます。
②ポートフォリオを決める
ポートフォリオとは、どれくらいの配分で金融商品の具体的な銘柄へ投資するかという組み合わせを指します。



当サイトで推奨しているポートフォリオは以下の3パターン。
【当サイトで推奨しているポートフォリオ】
- オルカン
- オルカン+債券
- オルカン+インド
※オルカンとは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のことです。
詳しくは「新NISAにおすすめのポートフォリオについて解説」をご覧ください。
③投資信託を積立購入する
ポートフォリオを決めたら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
サイドFIREに関するQ&A


資産3000万円で精神的余裕は得られる?
資産が3,000万円あれば、精神的な余裕を得られるでしょう。
もし仕事を失ったり、体調を崩して収入が一時的に途絶えたりしても、当面の生活を支える余力があるという点は大きな安心材料です。



「まだ完全にFIREできる額ではないが、生活や将来に対する大きな安心をもたらしてくれる額」と言えるでしょう。
サイドFIREよりも簡単なFIREは?
サイドFIREよりも達成しやすいFIREは、コーストFIREです。
大きな特徴は、他のFIREスタイルと比べて必要な資産額が圧倒的に少ないことです。



目安としては300万円〜2,000万円程度です。
特に20代〜30代の若い世代は、これからの人生で長い運用期間を確保できるため、300万円程度でも可能です。
サイドFIRE以外のFIREの種類は?
サイドFIRE以外のFIREの種類は以下のとおりです。
| FIREの種類 | 内容 |
| ファットFIRE | 資産収入のみで生活できる状態 |
| リーンFIRE | 資産収入のみで生活できる状態。贅沢を控えて倹約しながら暮らす点がファットFIREと異なる |
| サイドFIRE | 運用益だけでは足りない生活費を働いて補う |
| バリスタFIRE | 運用益だけでは足りない生活費を働いて補う。サイドFIREが個人事業主やフリーランスとして収入を得るのに対し、バリスタFIREは会社に所属して収入を得る |
| コーストFIRE | リタイア後のための資産形成をこれ以上続けなくてよい状態 |
完全なFIREを達成するにはいくら必要?
完全なFIREを達成するための条件は以下のとおり。
【完全なFIREを達成するための条件】
- 年間の生活費の25倍の資産を準備する
- 取り崩し率は年4%
上記の条件の基づくと、年間の生活費が400万円の場合は1億円の資産が必要になります。



完全なFIREを達成するにはかなりの資産が必要です。
投資のリスクを抑えるコツは?
投資のリスクを抑える最大のコツは、長期投資することです。
なぜなら、一時的に元本割れすることはありますが、長期間保有すれば損失を出しづらいからですね。
以下の図は1989年以降、毎月同じ金額ずつ国内外の株式と債券 積立投資を行い、5年間と20年間それぞれ保有した場合についての年間収益率を計算したものです。


上記のデータを見ると、短期的にはマイナスとなる可能性もありますが、20年と長期投資を続ければ運用収益率は2~8%の範囲となっています。
過去のデータが未来を保証するわけではありませんが、長期的に投資を続けることで元本割れのリスクを大きく抑えられます。
サイドFIREに関する注意点


年間支出を細かく把握する
サイドFIREを目指すうえで欠かせないのが、年間支出を正確に把握することです。
自分や家族が1年間でどのくらいお金を使うのかをきちんと算出しておかないと、将来の資産計画が大きく狂ってしまいます。



もし支出の見通しが甘いままだと、当初の想定よりも速いペースで資産を取り崩すことになりかねません。
逆に、年間支出を正しく把握できていれば、必要な資産額の目安が明確になり、安心して投資や資産運用を続けることができます。
インフレ・増税リスクがある
サイドFIREを考えるうえで注意したいのは、「当初想定していた生活費」と「実際に必要になる生活費」がずれてしまうリスクです。
特に物価上昇が想定以上に進んでしまうと、毎月の支出が当初の計画よりも大きくなり、その分だけ資産の持ちが短くなってしまいます。
たとえば、健康保険料や年金保険料の改定、あるいは税の引き上げなどが行われると、生活コストは想定以上に膨らみます。



こうした要因は自分でコントロールできないため、資産計画に大きな影響を与えるリスク要素になります。
まとめ
今回は2000万、3000万でサイドFIREを達成できるかについて解説しました。
結論から言うと、資産2000万・3000万でもサイドFIREは達成可能です。
1998年に米国の大学の教授3人が発表した「トリニティ・スタディ」という研究があります。
この研究では、資産を4%ずつ取り崩したところ、30年経っても95%の確率で資産が残っていることが分かりました。
また、サイドFIREとは、投資による運用益だけでは不足する生活費を、働いて補いながら自由度の高い生活を実現するスタイルです。
例えば、年間の生活費が200万円であれば、その半分を資産の取り崩しからまかない、残りを仕事でカバーすることができます。
生活費が400万円かかる場合でも、25%ほどを資産から賄い、残りを働いて得る形でサイドFIREを達成できるのです。
このように、必要となる資産額は完全なFIREに比べて少なくて済むため、資産が2000万円・3000万円でも実現可能です。
なお、サイドFIREを目指すなら、証券口座を開いてインデックス投資を始めるのがおすすめです。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
| 証券会社 | 特徴 |
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