- S&P500は円建てとドル建てどっち?
- 円建てのメリット・デメリットは?
- ドル建てのメリット・デメリットは?
S&P500は円建てとドル建てで投資可能です。
円建ての場合は円で投資でき、ドル建ての場合はドルに変える必要があります。
結論から言うと、円建てがおすすめです。
本記事では、S&P500は円建てとドル建てどっちが良いかについて解説します。
なお、S&P500に投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
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S&P500は円建てとドル建てどっち?
円建てがおすすめ
為替相場は常に変動しており、円高や円安を正確に予測することは非常に難しいものです。
下のグラフは、過去30年間のドル/円の推移を示したものですが、この期間だけでも為替は何度も大きく上下を繰り返しています。

短期間で見れば円安・円高の波は大きく見えますが、長期的に見ると、そうした為替変動はある程度なら「誤差の範囲」に収まります。
10年・20年といったスパンで積み立てを続けていけば、一時的な円安や円高の影響は平均化され、最終的なリターンへの影響はそれほど大きくありません。
そう考えると、長期でコツコツ積み立てる投資スタイルの場合は、シンプルに「円で手軽に投資できる円建て」を選ぶのがおすすめです。
サイト管理人為替を気にせず、毎月一定額を淡々と積み立てていける点が、円建て投資の大きなメリットといえます。
円建てとドル建てのリターン比較
以下のグラフは、1961年から2024年までのS&P500の円建てとドル建てのリターンを比較したものです。


長期的に見ると、円建てとドル建てのリターンには大きな差はありません。
為替の変動によって円建ての方がやや上下の動きが大きく見えますが、最終的なパフォーマンスにはほとんど影響していないことが分かります。



つまり、長期投資では為替変動は誤差の範囲と言えるでしょう。
投資タイミングは今すぐ
投資のタイミングについては、今すぐ始めることをおすすめします。
為替の動きは一見すると「円高だから待つべき」「円安だから今はやめておこう」と考えがちですが、実際にはそれほど単純なものではありません。
為替相場は、金利差や経済政策、インフレ率、国際情勢、投資家の心理など、さまざまな要因が複雑に絡み合って変動します。
また、長期的に見れば、円高と円安の波が互いに打ち消し合うような動きをする傾向があります。
つまり、短期的な為替変動を気にして投資を先延ばしにするよりも、時間を味方につけて早く始めることが結果的に有利です。
為替を気にして「もう少し様子を見よう」と迷うよりも、まずは少額からでも投資を始めてみましょう。



長期の視点でコツコツ続けることが、最も確実なリターンにつながります。
円建てのメリット・デメリット
メリット①購入・売却が簡単
証券口座にある円の残高からそのまま購入できるのが大きなメリットです。
通常、ドル建ての資産に投資する場合は「円 → ドル」への為替両替(ドル転)が必要ですが、円建てであればその手間がありません。
また、購入や積立の設定も簡単に行えるため、投資初心者でも気軽に始めやすい点も魅力です。



円で完結するため、手続きは非常にシンプルです。
メリット②余計な手数料がかからない
ドル建ての資産に投資する場合、まず円をドルに両替する必要があり、その際に「為替手数料」がかかります。



資産を売却してドルを円に戻すときにも同じように手数料が発生します。
一方、円建ての資産であれば最初から円で取引できるため、こうした為替手数料は一切かかりません。
購入時も売却時も為替手数料がかからないため、余計なコストを抑えられます。
デメリット①為替の影響は消えない
為替の影響は、円建てであっても消えません。
なぜなら、投資先の実体はドル建ての米国株だからです。
円安になると、同じドルの資産でも円に換算したときの価値が高くなるため、基準価額(投資信託の価格)は上昇します。
逆に円高になると、円に換算したときの価値が下がるため、基準価額も下がります。
このように、たとえ円建てで購入できる投資信託であっても、実際には「ドルで動く資産」に投資しているのと同じことです。



見た目は「円」で表示されていても、その裏では「ドルの動き」に強く左右
デメリット②為替のタイミングを自分で調整できない
ドル建てで投資する場合、為替レートの動きを見ながら、自分の判断で「円高のときにドルを買っておく」といった戦略を取れます。
たとえば1ドル=90円のときにドル転しておけば、その後円安が進んで110円になったときには、円換算での投資成果が為替差益の分だけ有利になります。
このように、為替のタイミングを見計らって投資することで、長期的なリターンを少しでも高める余地があるわけです。
一方で、円建ての投資信託は為替のタイミングを調整できず、自動的にその時点の為替レートが反映されます。



為替の動きを読んで有利なタイミングで投資したい人にとっては適していません。
ドル建てのメリット・デメリット
メリット①ドル資産を保有できる
ドル建ての資産を持つことで、その評価は円ではなくドルで行われます。
つまり、円安が進むと円換算の価値が上昇するため、円の価値が下がる局面でも資産全体の目減りを抑えられます。



結果として、インフレや円安によるリスクに対して自然なヘッジ効果を得られる点が大きな魅力です。
メリット②為替のタイミングを自分で調整できる
為替のタイミングを自分で調整できる点も大きなメリットです。
例えば、円高のタイミングでまとめてドルに換えておけば、より割安な価格でS&P500に投資できます。
逆に円安のタイミングでは、無理にドル転をせず投資を控えるなど、為替の状況に応じた柔軟な運用が可能です。
このように、自分で為替リスクをコントロールしながら投資戦略を立てられるのは、大きな利点と言えるでしょう。
デメリット①手間とコストがかかる
ドル建てで投資する場合、まず円をドルに両替する必要があり、この際に為替手数料がかかります。



また、両替方法には「円貨決済」と「外貨決済」の2種類があります。
| 円貨決済 | 外貨決済 | |
| 概要 | 円→ドルの両替を証券会社が代行する | 円→ドルの両替を自分で行う |
| 為替手数料 | 高い | 低い |
円貨決済は、証券会社に円をドルに両替してもらう方法で、両替の手間は省けますが、為替手数料はやや高めです。
外貨決済は、自分で円をドルに両替してから投資する方法で、両替の手間はかかりますが、為替手数料は低く抑えられます。
デメリット②投資額が小さいとコスト比率が高くなる
投資額が小さい場合、コストの影響は相対的に大きくなります。
ドル建てでS&P500に投資する場合、少額だと為替手数料や取引手数料の負担が大きくなります。
そのため、円建てでS&P500に連動する投資信託を購入した方が、コストの面で効率的になることがあります。



少額投資を行う場合は、こうした手数料や為替の影響も含めて、投資方法を選ぶことが大切です。
S&P500に投資する方法
S&P500に投資する方法は以下のとおり。
- 証券口座を開設する
- 投資信託を選ぶ
- 投資信託を積立購入する
①証券口座を開設する
投資信託を購入するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。



クレジットカードで投資信託を積立購入するとポイントが還元されます。
②投資信託を選ぶ
証券口座を開設したら投資信託を選びましょう。
投資信託とは?
投資信託とは、投資家から集めたお金をひとつにまとめ、専門家(運用会社)が株や債券などに分散投資して運用する金融商品のこと。
例えば、S&P500に連動する投資信託を購入すれば、1つの投資信託でS&P500の構成する500の銘柄に投資することが可能。
また、投資信託の積立購入を設定すれば購入の手間も省けます。
おすすめの投資信託は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
S&P500に連動する投資信託の中で純資産額がトップであり、国内の約6,000本の投資信託の中でも最大の純資産額を誇ります。
手数料はほぼ最安であり、リターンも指数とかけ離れることなく高い水準を保っています。
特にこだわりがなければ「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に投資しておくのが無難です。



この投資信託は円建てです。
③投資信託を積立購入する
証券口座を開設したら投資信託を積立購入します。
つみたて投資枠、成長投資枠とは?
新NISAでは、年間投資枠120万円の「つみたて投資枠」と年間投資枠240万円の「成長投資枠」が設けられています。
つみたて投資枠ではつみたて投資のみ行えますが、成長投資枠では一括投資とつみたて投資の両方が可能です。
そのため、つみたて投資に年間最大360万円あてることもできます。
なお、新NISAにおける非課税保有限度枠は1,800万円であり、最短5年で全ての枠を埋められます。
S&P500はドル建てと円建てどっちに関するQ&A


円建てとドル建ての違いは?
| 項目 | 円建て | ドル建て |
| 通貨表示 | 円 | ドル |
| 投資リスク | 投資先が外国株なら為替リスクあり(円換算時の価値が変動) | 為替リスクあり(円に換算する場合、ドル円レートで価値が変動) |
| 購入・売却 | 円で取引 | ドルで取引(円をドルに交換する際に為替手数料が発生) |
円建てでも実際はドル資産に投資している?
円建ての投資信託であっても、実際のところ運用会社はその資金をドルに換えて、米国のS&P500構成銘柄をドル建てで購入しています。
投資家はあくまで「円」で投資信託を買うだけですが、その裏側では運用会社が「円 → ドル」へと通貨を交換し、米国株式市場で実際の運用を行っているのです。
つまり、表面上は円建てであっても、最終的に投資している対象はドル建ての米国株式になります。
したがって、円建て投資信託でも、実質的には為替の影響を受ける「ドル建て資産」への投資である点は同じと言えます。
「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」とは?
為替ヘッジとは、為替変動の影響を抑える仕組みです。
- ヘッジあり:為替変動の影響をほぼ打ち消す。
- ヘッジなし:為替の影響をそのまま受ける。
S&P500の円建て投投資信託は基本的にヘッジなしです。



長期投資では、ヘッジコストが積み重なるため非ヘッジが主流です。
まとめ
今回はS&P500への投資は円建てとドル建てどっちがいいかについて解説しました。
なお、S&P500に投資するには証券口座を開設する必要があります。
まだ口座を開設していない方はこれを機に開設しておきましょう。
| 証券会社 | 特徴 |
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